メルカリで転売する商品をアリババで仕入れしようとしている商品は本当に問題ありませんでしょうか?最悪、メルカリのアカウントがBANされる可能性があります。
はじめに
アリババから仕入れをしてメルカリで副業として転売をしている方も結構増えてきていると聞きます。
ただ日本で転売をするとなると実は結構制約があり、そして違反をすると懲役刑や数千万円以上の罰則が科される可能性があることを理解したうえで仕入れをするようにしましょう。
自分で使うかメルカリで転売するか
輸入する商品ですが、ある程度のロットを仕入れていると税関から「これは個人使用ですか?販売目的ですか?」と言う問い合わせがある可能性がございます。
商品によっては個人で使用のであれば見逃してくれるケースもありますが、明らかに量が多く販売目的となった場合は税関からの調査が入る可能性があるので十分注意してください。
ちなみに、税関から問い合わせがあった段階で過去の輸入分が調査されているので逃げられません。
アリババで仕入れをしてはいけないものリスト
化粧品
ファンデーション、美容液、シャンプーやクリーム、などこういったもの全般的にアウトです。
もちろん日本で作られて認可を得て販売している物を安くしいれてメルカリで転売するのは問題ありませんが、アリババで仕入れて転売するのは基本的にNGです。
化粧品の定義
「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000145
このようになっています。
なので考え方としては「肌や髪に塗布をしてキレイになるための物」は全部販売目的の仕入れはだめだと考えておきましょう。
ちなみにこれに違反をすると
- 懲役: 違反者は最長で2年以下の懲役が科されることがあります。
- 罰金: 違反者には200万円以下の罰金が科される場合があります。
- 併科: 懲役と罰金の両方が科されることもあります。
となる場合があります。
頭に入れた上で転売するようにしましょう。
大きなトラブルを招く可能性
例えば肌が荒れたなど一時的な問題であれば大きな問題にはならないかもしれませんが茶のしずく石鹸のトラブルが一番わかりやすいでしょうか。
アレルギー被害から販売会社などが解決金として約1億1680万円を支払うことで和解が成立となっております。こちらは販売目的の仕入れではなく被害に対しての和解金です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHC1897L0Y0A211C2000000/
医薬品
治す、治療するという目的で販売されているもの全般的にアウトです。
例えば癌を治す、EDの治療などそういった「治る」と言う系の商品は基本的にNGだと考えておいてください。
メルカリなど情弱が多くいるので騙しやすいかもしれませんが癌が治るなどでアリババから仕入れしているのであれば今すぐやめてください。
「医薬品」の定義
一 日本薬局方に収められている物
二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機
械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品(以下「機械器具等」という。)でないもの(医薬部
外品を除く。)
三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器
具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000145
このようになっています。
なので考え方としては「この商品を使って治る」は全部だめだと考えておきましょう。
ちなみにこれに違反をすると
- 懲役: 違反者は最長で2年以下の懲役が科されることがあります。
- 罰金: 違反者には200万円以下の罰金が科される場合があります。
- 併科: 懲役と罰金の両方が科されることもあります。
となる場合があります。
頭に入れた上で転売するようにしましょう。
大きなトラブルを招く可能性
一番わかりやすいのが「がんに効く」「がんが治る」と言う虚偽の説明で販売していると薬事法違反となり捕まる可能性がございます。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1801E_Y1A011C1CC0000/
化粧品と医薬品はどちらも「薬事法」などで検索していただくとより理解しやすいと思います
電気製品
電気製品で例えばコンセントにつなぐような物に関しては基本的にすべてNGです。
「コンセントにつなぐもの」なので急速充電ができるコンセント自体もNGです。
電気用品安全法
電気製品は電気用品安全法(PSE法)と言うのがあり現在輸入している、または輸入しようとしている物が「特定電気用品」(116品目)と「特定電気用品以外の電気用品」(341品目)に該当しているかどうかを調べてから販売するようにしましょう。
特定電気用品
https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/specified_electrical.html
特定電気用品以外の電気用品
https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/non_specified_electrical.html
経産省のサイトはめちゃくちゃ見づらいので経産省に行くか、または電話で相談、確認するのが一番手っ取り早いです。
経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
ちなみにこれに違反をすると
1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又はその両方が課せられます。(法第57条)
https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/guide/denan_guide_140114.pdf#search=’%E9%9B%BB%E6%B0%97%E7%94%A8%E5%93%81%E5%AE%89%E5%85%A8%E6%B3%95%E6%B3%95%E4%BB%A4%E6%A5%AD%E5%8B%99%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89
となる場合があります。
頭に入れた上で転売するようにしましょう。
大きなトラブルを招く可能性
例えば最近ではモバイルバッテリーが原因の火災が多いでしょうか。
この火災の原因となった場合や、この火災が原因で死亡事故が起きてしまった場合の事を考えてみましょう。
数百円の商品を中国から輸入しその結果相手を死なせてしまった場合は人生がくるってしまいます。
なので電気製品の仕入れに関しては出来るだけ最新の注意を払って輸入販売を心がけましょう。
BluetoothやWi-Fiなど電波系の商品
電気製品に関連してBluetoothやWi-Fiが使える商品の輸入を検討している方も要注意です。
イヤホンやヘッドホン、ペンなどワイヤレス〇〇系の商品はほぼすべてアウトです。
またドローンなども無線や赤外線などを使っているものに関してはNGとなる可能性があるので調べたうえで輸入、販売するようにしましょう。
電波法について
BluetoothやWi-Fiは日本電波法と言う法律があります。
ちなみにこれに違反をすると
電波法違反の場合、1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金の対象となります。また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の拘禁刑又は250万円以下の罰金の対象となります。
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/
となる場合があります。
頭に入れた上で転売するようにしましょう。
大きなトラブルを招く可能性
Bluetoothに関しては技適を取得していない商品に関してはセキュリティが甘く、販売した商品から不正アクセスで乗っ取り、カード情報や口座情報などを抜き取られる可能性があります。
自身で使っているのも危険なだけでなく販売した結果、そういったことが起きたとなった場合原因は販売者にあるため損害賠償などを請求される可能性があります。
コピー品
そもそもコピー品は個人利用であっても輸入できません。
バッグや財布だけでなく、ブルーレイやDVD、そして化粧品やスマートフォンなど、何かしらのコピー品であればすべてNGです。
コピー品とは
コピー商品とは、 商標権や特許権、著作権のような知的財産権を侵害する様々なジャンルの違法品のことです。
バックや時計などの人気のファッションアイテムや化粧品などを模倣した、いわゆるニセブランドのほか、違法に複製されたDVDやCDなども含まれます。
https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/mohohin/campaign/kawanzo/
ちなみにこれに違反をすると
輸入者に事業性がある場合には、従来どおり、罰則(10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金又はこれを併科)の対象となります。
https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/mohohin/campaign/kawanzo/
普段10万円ほどするブランド物のバッグや財布など、そういった商品が海外サイトだと2-3万円で購入できるなんてケースもあります。
これは海外で正規のブランド品をコピーして作った商品だから安く知的財産を侵害した違法な商品です。
大きなトラブルを招く可能性
ちょくちょく仕入れていて結構売れたので、たくさん仕入れて仕入れ価格を抑えようとした結果、税関に見つかりそしてすべて没収、廃棄される。
そうなると、仕入れた際の金額は返金されず、また税関からの調査が入り過去の仕入れ分も全て調べられ、そして今後すべての輸入物がチェックされていきます。
悪質な場合はコピー元から訴えられるなんてこともありえるので覚悟が必要になります。
安いのには理由がある
安いからアリババから仕入れて、売れるからメルカリで転売する。
商売としては全然問題ありませんが、上記のような法律違反をしてまで販売するのは将来的なリスクを大きく抱える状態だと理解してほしいです。
今はばれていないから、みんなやっているから
そういった理由で販売し続け、大量に仕入れて入荷してきたある日、経産省などから問い合わせがる可能性もございます。
1個辺り数百円の利益なだけで数十、数百万の罰金が科せられる可能性があるので、長期的に見れば私個人としては損だと思うので、ルールにのっとりルール内で勝負をしていくことを強くお勧めいたします。
私個人は現在ルールにのっとり売り上げを上げています
なのでわざわざ違反をしてまでびくびく販売するのではなく、胸を張った商売をするほうがより安全で安心だと思いますよ。